【不思議】パーマってなんでかかるの? 仕組みや工程・特徴について

パーマの仕組み・工程

こんにちは!コウキです。

今回は、理・美容室の施術メニューである『パーマ』についてお話していきたいと思います。

 

普段、何気なく行われているパーマ。

しかし実際には

どのような働きでパーマがかかるのか?

仕組みや工程は?

特徴は?

 

基本的な【パーマ】についての疑問を見ていきましょう。

そもそも【パーマ】とは?

一般的に呼ばれている【パーマ】とは

正式には【パーマネントウェーブ】と言います。

 

『パーマネント』とは『(半)永久的に』という意味で、

『(半)永久的なウェーブ』という事になります。

 

これは、実際に

『パーマをかけた部分はカットして切り落とさない限りはウェーブが残りますよ』

という意味ですが、

 

実際には時間経過とともにウェーブがゆるくなっていくので『半』永久的に。

となります。

 

アイロン・コテ・ドライヤーの熱を利用して創るウェーブは

シャンプーや水に濡らしたら落ちてしまいます。

 

しかし

薬剤などを使用して創るウェーブはシャンプーや水に濡らしても落ちません。

 

なので半永久的に残りますよね。

これを『パーマネントウェーブ』

略して『パーマ』と呼びます。

 

パーマの種類って色々あるよね?

パーマの種類は色々あります。

 

一般的な、皆さんが想像するような普通のパーマは

実は【コールドパーマ】という名称で

液体タイプの薬剤を使って常温(場合によっては少し温める)でかけていきます

 

他にも【デジタルパーマ】【エアウェーブ】も、聞いたことあると思います。

 

あとは、一般的なパーマとは真逆の

髪のクセやウェーブを真っ直ぐにする【縮毛矯正】【ストレートパーマ】なんかも

一応パーマの分類に入ります。

 

今回は、一般的な

『コールドパーマ』についてお話ししていきます。

 

その他のパーマや、縮毛矯正・ストレートパーマについてはこちら

【デジパー】デジタルパーマって何? 通常のパーマとの違いは?

【ほとんどの人がかけている?】今さら聞けない『縮毛矯正』について

【パーマ落としに使うの?】意外と知らない!ストレートパーマって?

 

では、コールドパーマの特徴を見ていきましょう。

 

コールドパーマの特徴

ロッド(パーマ時に髪に巻き付ける筒状のカラフルなアレ)の種類が

太さや長さ、形が違うものがあり豊富で幅広くデザインできます。

 

熱を使わないので【やけど】の心配がなく、

根本からしっかりウェーブを創る事が可能です。

(ちなみに、熱を加えるデジタルパーマはロッドそのものが熱くなるので

あまり根本付近からしっかりとは巻けない)

 

コールドパーマの工程

おおまかなコールドパーマの工程です。

 

1.ヘアスタイルを決めてロッドを巻く

2.ロッド一本一本に最初の薬(一剤)をつけ、髪内部の結合を切る

3.一剤の効き目をチェック

4.中間水洗といって一剤を水で洗い流す

5.次の薬(二剤)をつけて一剤で切った髪内部の結合を再び結びつける

6.ロッドを外してよく流す

という流れになります。

 

場合によっては

7.二剤をもう一度つけ、結合が均一になるようによくなじませる

なんてこともします。

 

では今度は、気になったであろう『髪内部の結合』について見ていきます。

 

髪内部の結合

よく他の方の説明だったり、記事なんかをみると

『シスチン結合を切る・そして再び結びつける』

みたいに説明していますが、

この知識は間違ってはいないのですが、まだ足りないです。

 

髪の内部の結合は4つあり

正確にはパーマ処理において、そのうちの3つの結合を切ってます。

 

・水素結合

・イオン結合

・シスチン結合

・ペプチド結合

 

これらのうちの

『水素結合』『イオン結合』『シスチン結合』を切っています。

 

それぞれの細かい結合の役割はさておき

 

・水素結合…薬剤塗布で髪が濡れると切断

・イオン結合…パーマ剤はアルカリ性なので、髪のPHもアルカリ性に傾くことによって切断

・シスチン結合…一剤の還元作用によって切断

 

ちなみに

全てのシスチン結合が切られるわけではなく

『約20%』しか実際には切断されないです。

 

そして、酸化剤である二剤をつけ

シスチン結合を再結合させ

PH値を戻してイオン結合を再結合させ

髪を乾かす事で水素結合を再結合させます。

 

これが、パーマにおいて一番大事な仕組みです。

 

この切断、再結合が不十分だとパーマのモチが悪くなったり

綺麗なウェーブが出なかったり

ダメージになったりします。

 

あとは、パーマの工程の4で紹介した

『中間水洗で一剤を洗い流す』も重要で、

こちらも洗い流しが不十分だと、余計なダメージが出ます。

 

シャンプー台で一度流したいくらい重要です。

(実際に一度シャンプー台で流す美容室もありますが、ほとんどの美容室は、お席でスポイトみたいなので流します)

 

まとめ

・一般的に使われている『パーマ』は正式には『パーマネントウェーブ』

・いわゆる普通のパーマの名称は『コールドパーマ』

・このコールドパーマは一剤で結合を切って、二剤でデザインしたロッドの形や太さに固定する

・切る結合は1つではなく、4つの結合のうち実は3つ切っている

・この切断、再結合によってパーマのかかり具合、モチ、ダメージが決まってくるので非常に重要

 

という事になります。

 

今回は用語がたくさんでてきて

『結合なんて知らねーよ!』

なんて声が聞こえてきそうですが…

なるべく分かりやすく、伝わりやすくお話したつもりです…。

 

これが基本的な仕組みになります。

 

他にもパーマのモチや、その他のパーマについて、

デジタルパーマとの違い、注意点、

縮毛矯正とストレートパーマの違い

 

などなど、別記事でお話していきますので、是非そちらもご覧になって下さい。

デジタルパーマ(デジパー)の特徴!メリット・デメリットは?

縮毛矯正とストレートパーマの違い!比較!メリット・デメリットは?

 

では今回も最後までご覧になって頂き、ありがとうございました!!

次の記事はこちらです

【コールドパーマのモチ】どのくらいもつの?なんで落ちてくるの?