美容師のハサミの使い分けはなんで?落としたら使えないって本当?

美容師 ハサミ

こんにちは!コウキです。

今回は『美容師のハサミの使い分けにはどんな意味があるの?』という事についてお話していきます。

 

前回は【ハサミの値段】【会社負担なの?】という事を見ていきました。

美容師のハサミ(シザー)はいくらするの?【気になるお値段は…】

 

そのハサミは1丁じゃダメなの?

落とすと使えなくなるって聞いたけど本当?

 

という事についてお話していきますね!

それでは早速見ていきましょう。

美容師のハサミの使い分け

美容師の切っている姿をよーく見ていると、

ハサミをちょくちょく変えているコトに気が付きます。

 

これは一体どういう事なのでしょうか?

 

まず、

【普通のハサミ】と【梳きバサミ】の違いは分かりますよね?

 

・普通のハサミは、主に【長さ】そのものを切るコトができ

・梳きバサミは『量感調節』に使われ、髪の【量】を取るコトができます。

 

じゃあ、この2丁でいいんじゃないの?

と、そういうワケでもないんです。

 

普通のハサミ

まず【普通のハサミ】ですが、大きく

・ウェットカット用(髪が濡れている状態)

・ドライカット用(髪が乾いた状態)

で使用するハサミが異なります。

 

これは、ハサミの切る部分の創りの違いで、

よーく見ると、

ハサミの切る部分が【真っ直ぐ】なのと、ゆるやかに【湾曲】しているものがあります。

 

真っ直ぐなものは、基本的には【ウェットカット】の際に適していて

髪の毛を逃がしません。

 

しかしその一方で、

湾曲しているものは【ドライカット】に適していて、

髪を逃がしながら切るので、髪に優しいと言えます。

 

その他にも、

前髪を【パッツン】にする場合など、切る部分が薄い方が綺麗に切れたり

 

ドライカット時の毛量調節

(梳きバサミを使用しなくても量の調整はできる)の時は

髪が逃げやすいハサミ

 

を使用したりと、まだこれらは一部ですが

普通のハサミだけでも、これだけあります。

 

 

梳きバサミ

次に【梳きバサミ】です。

 

梳きバサミは、そのハサミによって、

一度ハサミを開閉したときに切れる割り合いが違います。

 

『~%』で表し、

大体10%から80%くらいまであります。

 

これは、例えば

髪100本に対して開閉したとすると

 

・10%の梳きバサミ…髪100本中10本切れる

・80%の梳きバサミ…髪100本中80本切れる

となります。

 

全然違いますよね?

 

ちなみに、この数字が大きければ大きいだけいいじゃん!

てワケでもありません。

 

大きければ大きいだけ『危険』です。

確かに量感は早く取れるのですが、

『梳いた跡』が残りやすいし、思わぬスカスカ感がでてしまう恐れがあるからです。

 

逆に%が少ないと、カットラインをぼかしながら(馴染ませながら)量感を調整するコトができますが、

その分いっぱい開閉しなければいけません。

 

時間もかかるし、手も疲れますよね。

主にこの辺の%の違いで分けたりします。

 

あと、

梳きバサミ特有の切る部分(刃)がザクザクしている部分が『動刃』についているか『静刃』についているかの違いもあります。

 

この違いによっても『梳き方』が変わってきます。

 

余談ですが、僕は普段は、単純な%で言うと

・8%

・22%

・30%

の3丁を使い分けています。

8%は疲れます。(笑)

 

このような理由から、やはり1丁だと厳しいんですね。

 

では、この大切なハサミ…

落としたらどうなるか…

 

見ていきましょう。

 

ハサミを落としたら…

ハサミを落としてしまったら『使えなくなる』という噂は、聞いたコトありますか?

これ、本当なんです。

 

使えなくなります。

 

特に、梳きバサミは1発アウトです。

通常のハサミは

まだ打ちどころが良ければ大丈夫な時もありますが、梳きバサミはアウトです。

 

髪に噛むようになってしまい、とても使いものになりません。

 

これは、ハサミの刃が『欠けてしまう』のが主な原因です。

 

ハサミというのは実は【超精密】に創られていて、

少しでも刃がかけてしまうと、もう使えないんです。

 

特に、梳きバサミは、

刃の面積が通常のハサミよりありますし、より密に創られている為、一度でも落としたら終了です。

『研ぎ』に出すしかありません。

 

美容師にとって、ハサミを落としたら、そりゃもう『大ショック』です。

 

まとめ

・ハサミの使い分けは髪の状態がウェットかドライかによっても異なる

・梳きバサミによって一度の開閉で切れる割り合いが異なる

・その他にも、用途によってハサミの創り(構造)が異なるので、やはり使い分ける必要がある

・ハサミは一度落としたら使えなくなる
(特に梳きバサミは)

 

という事になります。

 

これが、美容師がハサミを使い分ける理由なんですね。

 

『こだわり』といえば『こだわり』なのですが

イニシャルや名前の刻印や、ダイヤモンドなどのオーダーメイドの【自己満足】とは違い

お客様の髪を想っての『こだわり』なので、とても大切だと思います。

 

それから、

美容師はハサミを落とすと大変ショックを受けていますので、どうぞ優しく接してあげて下さい(笑)

 

僕は先輩の目の前で、先輩のハサミを落としたコトがあって、本当に冷や汗ものでした…

何とかその場はしのぎましたが(笑)

 

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では今回も最後までご覧になって頂き、ありがとうございました!!

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