こんにちは!コウキです。
今回は『あまり髪を梳かない美容師の方がカットが上手いって本当?』という事についてお話していきます。
『髪を梳かない人の方が上手い』
『梳き鋏(すきばさみ)を使わない人の方が上手い』
『カットが上手い人は全く梳かない』
こんな噂を聞いた事がある方も、少なくはないと思います。
では、実際にはどうなのか?
その噂は本当なのか?
今回は、その噂の真実についてお話していきますね!
それでは早速見ていきましょう。
髪を梳かない美容師の方が上手いか?
まず最初に
これは、全くのデタラメです。
『梳かない美容師の方が上手い』
全く、そんな事はありません。
どんな美容師でも、髪を梳くときは梳きます。
『全く梳かない』
のは、そのお客さんに合わせて、そのような時もありますが
基本的には、全く梳かない事はありません。
ではなぜ、このような噂が流れたか…
それは、
【梳き方】と【梳く量】
に大きな問題があるのです。
問題は【梳き方】と【梳く量】
『髪を梳く』
という行為に、全く問題はありません。
ですが、
梳き鋏(すきばさみ)でガンガン梳きすぎると
・髪がまとまらなかったり
・跳ねたり
と、収拾がつかなくなります。
なので、
いわゆる『下手な美容師』というのは
ガンガン梳き過ぎてしまいます。
『梳く量』だけではなく
『梳き方』にも問題があり、
・必要のないところを梳いてしまったり
・髪の表面ばかりを梳き過ぎてしまったり
・根本ばかり梳いてしまったり
このような
『梳き方』『梳く場所』が大事です。
こちらも同様、下手な美容師は
この、梳き方や梳く場所も理解していません。
『髪を梳く』のは『梳き鋏』を使わなくてもできる
そして、
『髪を梳く』というのは
何も『梳き鋏』を使わなくてもできます。
普通の、長さを切る一般的なハサミ(シザー)でもできるのです。
カットが上手い美容師は
上手く【梳き鋏】と【通常のハサミ】で毛量などを調整していきますが
カットが下手と言われる美容師は
通常のハサミでの調整はしません。
まぁこれを言ってしまうと
そのお客さんの髪質や、ヘアスタイルなどによって違うので
少し語弊が出てしまいますが…
(通常のハサミで、毛量などの調整をしないからと言って下手とは限らない…)
どうしても、
梳き鋏じゃない方が良いシチュエーションの時にも
『梳き鋏』で梳いてしまう美容師は、あまり上手くありません。
あとは、
通常のハサミでの毛量調整ができない美容師もいますね。
やり方がわからないらしいです。
あ、もっと言うと
『梳く』という行為は
何も『毛量調整』の為だけではありませんからね。
突っ込まれるといけないので、一応…。(笑)
この辺は長くなってしまうので、今回はお話しません。
カットが上手い人は『梳き方』が上手い
今までのを整理すると
『カットが上手い美容師というのは【梳き方】が上手い』のです。
必要なところのみ、その時に合わせたハサミで毛量を調整し
不必要なところは、手をくわえない。
あくまで、
梳き始める前の『ベース創り』(ベースカットと言います)
を大切にし、ほぼほぼそこで全体像を決め
あとは、どんどん
・まとまりやすいように
・扱いやすいように
・セットしやすいように
クオリティを上げる為に梳いていきます。
これが、できていない人が多い為
結果として
『まとまらなくなった』
『扱いにくくなった』
『梳いて後悔してる』
というように、
『梳かない美容師の方が上手い』
となってしまったのですね。
これは、誤解ですので
本当にカットが上手い人は
『梳き方』が上手いんです。
まとめ
・『カットが上手い人は全く梳かない』
『梳き鋏は良くない』
などの噂はデタラメ
・【梳き方】【梳く場所】【梳く量】が大切で、
ここを理解しているか、していないかでカットの上手さが決まる
・カットの上手い人は、最初のベースカットを大事にし
さらに【梳き方】が上手い
という事になります。
『梳き鋏は悪』
『梳く美容師は下手』
なんて事はありませんからね。
総称して、カットの上手さが決まってきますから
通常のハサミも、梳き鋏も
梳き方も、梳く位置も
理解していなければいけません。
【梳き方】というのは
実は、本当に難しいので
これを理解している美容師に担当してもらえると良いですね!
今回の内容の関連記事はこちらです
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→美容室でのカット『長さは揃える程度』について。何㎝切るの?
→ファッションがオシャレな美容師ほどカットが上手いって本当?
では今回も最後までご覧になって頂き、ありがとうございました!!
次の記事はこちらです
→カットが速い美容師は上手いのか?スピードとカット技術は関係ある?