こんにちは!コウキです。
今回も引き続き『縮毛矯正』についてのお話です。
前回のお話では、
そもそもの事や、どんな方が施術するのかを見ていきました。
→【ほとんどの人がかけている?】今さら聞けない『縮毛矯正』について
『縮毛矯正 part2』として
【原理】【工程】を見ていきましょう。
縮毛矯正の原理
コールドパーマ・デジタルパーマの記事でも
【パーマがかかる原理】についてお話させて頂きましたが、
実は、原理的には縮毛矯正も同じです。
→【不思議】パーマってなんでかかるの? 仕組みや工程・特徴について
→【デジパー】デジタルパーマって何? 通常のパーマとの違いは?
・一剤
・二剤
・ストレートアイロン
を使って施術していくのですが、
パーマでいうところの【ロッド】が
【ストレートアイロン】に変化したくらいです。
あとは、使用する薬剤が違うくらいですね。
しかし美容室によっては
なんと、縮毛矯正とデジタルパーマの薬剤を同じもので施術しているところもあります。
縮毛矯正の薬剤は、もちろん薬剤パワーの強弱はありますが
基本的には『ものすごく強い(痛む)薬剤』なので、
デジタルパーマの際の毛先に塗るのが怖いですね。
ちなみに【格安サロン】とかだと
縮毛矯正とデジタルパーマの薬剤が一緒で、
強めの薬剤が1種類しかおいてない美容室もありますから、
この辺は注意が必要ですね。
→美容師が【低価格帯サロン】で客として髪を切りにいかない理由
すみません、話が脱線しました。
話を戻して、簡単に原理としては
1.一剤で結合を切って
2.ストレートアイロン(ブロー)で結合を真っ直ぐ合わせて
3.二剤でしっかり固定
という感じです。
パーマのときも1と3は同じで、
2でロッドで結合の位置を変えてましたね。
なので、原理としてはほぼ同じです。
次は、工程を見ていきましょう。
縮毛矯正の工程
こちらは、先程の原理の1~3と、ちょっと被るのですが
1.クセを伸ばしたい部分にしっかりと一剤を塗布する
2.チェックしてOK(結合が切断)だったらシャンプー台でよく流す
3.よく乾かす
(この時ブローでしっかり伸ばして、ストレートアイロンを使用しないブロー矯正というのもある)
4.ストレートアイロンでクセを伸ばす(結合を真っ直ぐにする)
5.二剤で結合を固定させる
6.シャンプー台で流して完了
という流れになります。
ここで、一番大事なのは実は『1』なんです。
ストレートアイロンの工程が一番大事だと思われがちなのですが、
一剤塗布の結合の切断で割と仕上がりが決まってきます。
縮毛矯正が上手な美容師はこの一剤塗布が上手いです。
なぜかというと、縮毛矯正はかなり強めの薬剤で、
1番初めに塗ったところから作用していきます。
それで、最後に塗り終わったところと
塗り始めたところだと時間差があって、作用の仕方が変わってきます。
なので、
薬剤作用しにくい箇所(クセが強いところ、太いところ、撥水するところ)を見極めて塗り始めたり
それでも追いつかない場合は
一度作用しにくい場所を塗って時間放置して、
作用しやすい箇所を塗り始める。
そんな事を考えたり、もちろん塗布スピードや薬剤選定も大事です。
・時間の置き過ぎた箇所
・薬剤が強過ぎたら
これは、薬剤作用しすぎで取り返しのつかないことになります。
しかも、
縮毛矯正をしない部分に薬剤がついてしまうと、そこも痛みます。
主に【コーミング】といって、ハケで髪をとかしている時に
他の部分まで薬剤を伸ばしてしまっている美容師をよくみます。
それにビビッて早く流してしまうと、
本当に作用させたい箇所に、薬剤が反応していなくて
いくらストレートアイロンを頑張っても伸びません。
なので、一剤で縮毛矯正の仕上がりは決まってしまうのです。
ザックリと工程は以上になります。
まとめ
・原理的にはパーマとほぼ同じ(パーマでのロッドがストレートアイロンに変化)
・工程もほぼ似ているが、最初の一剤塗布が一番大事
・縮毛矯正の薬剤は強い
という事になります。
パーマやデジパーと、原理・工程は似ていますが
結合を曲げるのと、真っ直ぐにするので真逆の事をしていますよね。
【ストレートアイロン作業よりも最初の一剤塗布が大事】
というのは知らない方も多かったと思います。
さて次回は、
縮毛矯正のメリット・デメリットをお話していきたいと思います。
次の記事はこちらです
→縮毛矯正のメリット【とにかく楽になる・ストレスがなくなる】
デメリットと、先回りはこちらです
→縮毛矯正のデメリット【実はダメージが大きい・失敗は許されない!】
→縮毛矯正の気になる事【雨の日はダメ?いつシャンプーしていいの?】
→縮毛矯正の注意点【使うシャンプー・パーマやカラーにも影響する?】
今回も最後までご覧になって頂き、ありがとうございました!!